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「この虚無に捧ぐ供物なれ」
アリプロのライブで、アリカさんは今回も多くのメッセージを残してくれました。
「人間は常に孤独」と言ってたけど、モモーイも同じこと言ってました。
やはり、わかる人にはちゃんとわかってる理なんですね。

そしてもう一つ重要なメッセージとして、「この虚無に捧ぐ供物なれ」という、「月蝕グランギニョル」の歌詞を残しました。
「この意味がわかる人はアリプロファンとして云々」とかアリカさんが言ってましたが、生憎ぼくは敬虔なアリプロ信者ではないのでわかりませんでしたw
でも謎は謎として気になるので、一応意味を調べてみました。
なので興味ない人にとっては今日の日記はまったくつまらない内容になります(^^;


さて、誰かが言っていたのですが、「暴夜layla幻談」という曲にも
「虚無へと注げば愛の美酒となり」
という歌詞があり、これも関連があるんじゃないか?とのことでした。
虚無、供物、美酒…これらのキーワードをヒントに調べたところ、以下のような詩に行き着きました。

  "虚無" へ捧ぐる供物にと
  美酒すこし 海に流しぬ
  いとすこしを

これはポール・ヴァレリーというフランスの詩人が残した詩を、堀口大学という名翻訳家が訳したものです。
アリカさんの上記の歌詞は、おそらくこの詩、もしくはこの詩人を意図しているでしょう。
そのような確信をしたのは、この詩人が生きた年代が19~20世紀のフランスであり、悲劇の劇場グラン・ギニョール座が存在していたのもまた、19~20世紀のフランス・パリであるからです。

では次に、「『虚無に捧ぐ供物』って結局何よ?」というお話になります。
これについては、「(堀口さんという人が)そもそもフランス語を『虚無』と訳したのが間違いではないのか」と、ある人が指摘しています。
確かに「虚無」と訳した方が詩の口当たりがよくなるけど、意味はわからなくなりました。
その人が言うには、むしろそれは「虚空」と訳すのが正しいのではないか、とのことでした。

何も無い空間(ここでは大海原)に、供物として美酒を捧げる。

ぼくの感覚からすれば、「虚無」と言えばなんだか抽象的に何も存在しない空間を思い浮かべますが、「虚空」と言えば物質的に何も存在しない、リアルな空間を思い浮かべることができます。

ってことで、「暴夜layla幻談」に関しては虚無、供物、美酒の筋がそれなりに通ってるので合ってると思うのですが…グランギニョルの方は、本当にその詩の通りの解釈でいいのか?

実はこの詩の全文、いかにも名作みたいな、凡人には理解できない訳し方をされてて、内容が抽象的で明確ではないんですよ。
ただある人の解説によると、

「信仰が失われても、人は時にこういう不合理なことをしてしまう。そしてこの捧げものは、虚無に向き合って生きざるを得ない人の慰めに似た戯れのふるまいでもあるだろう」

と書かれているんです。
ってことは、ぶっちゃけ「意味の無い自己満足の捧げ物」ってことですよね。
つまりグランギニョルの歌詞の

「横たわる君の
薔薇色のぬくもりは
この虚無に捧ぐ
供物なれ
朽ちゆく花の薫り」

は、(生贄にされるかどうかは別にして)無意味に無残に殺された少女、ってことになるのでしょうか。
悲劇を演じるグラン・ギニョール座での一幕なら、十分ありえることだと思います。
もしくはその直前の歌詞も合わせると、ジャンヌ・ダルクのように無実の罪で死刑にされる少女…とか。

筋は通ってる気がするけど、ただ…ただ!

それなら、何故ライブのあの場面でアリカさんがこの歌詞を口にしたのか?
ぼくたちのことを「無意味な生贄であれ」と言ったのか?
それは違う、と思う。

「無意味な」というのを「本来あるべき自然な」という意味で捉えるなら、「地球への供物」とか?
ガイア論的に地球と一体化したような存在となり、世に蔓延っている醜い人間のようにはならずに…いや、違うだろw

なんだ…意味は通った気がするけど真の意図がわからない…。
そんな中途半端な感じで終わります…。
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by icemintken | 2007-09-30 23:07
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