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Kyocera Echo、起動しない不具合からの復旧
今回でひとまず、Echoの話は終わりです。

実は前回の方法でroot奪取してから、Android Terminal Emulatorでファイルをいじいじしていたところ、誤ってあるファイルを削除してしまいまして。
決してシステムファイルではなかったんですけどね。
それだけで、Echoが突然再起動して、そのまま前と同じ現象(再起動→Kyoceraロゴ表示→再起動…)になりました。
はっきり言って、Echoのシステム(ファームウェア?それともOS?)はかなり酷すぎます。
たったこれだけで再起不能になるなんて。

あの時は焦りましたねー。
もうroot奪取してるからメーカー保証も受けられない、さあどうしたものか…って。

とにかくたくさん情報を漁りまくってるうちに「なんとかなりそうだ」と思い、丸1日かけてようやく復旧させることができましたが。
その時のメモを記載しておきます。

ちなみに、出来るのは初期化することです(FWやOSは最新ですが)
故障前の状態に戻せるわけではないので、SDカード以外の内部データはすべて消去されます。


■1. Fastboot可能か?
先日の日記でも書きましたが、Echoの電源が入っていない状態で「Volume Up + Home」ボタンの長押しで起動してみてください。
その際、オレンジ色のランプが点いてKyoceraロゴが表示されたままになった場合。
その起動方法をFastbootというようです。
この状態にできた場合、以降の手順を進められます。


■2. CWM & Fastboot用ドライバダウンロード
CWM (ClockWock Mod)というのは、いろんなAndroid機種をリカバリーするツールの名称みたいです。
CWMだけですべての機種に対応しているのではなく、それぞれの機種に対応したCWMが必要みたいですが。
Echoでは、Echo用にカスタマイズされたCWM Recoveryを"SAR Recovery"と呼んでいるようです。

Echo CWM Recovery
上記サイトから、SAR-Recovery1.3.rarとSAR_Recovery_2.0.imgをダウンロードしてください。
(上記ポストがアップデートされた場合、両ファイルのバージョンが異なっているかもしれません)
RARファイルを解凍してください。
ダウンロードしたimgファイルをrecovery.imgとリネームして、解凍されてできたフォルダに突っ込んでください。
その際、古いrecovery.imgを上書きしてください。

また、EchoをFastbootさせた状態でPCにUSB接続させるには、(前回説明した)公式サイトで配布されているUSBドライバでは認識してくれません。
Fastboot用のドライバ?が必要らしいんです。

これを探すのも苦労しましたが…なんと親切なことに、上記のSAR-Recoveryにこのドライバも含まれていることがわかりました。

ということで、必要なツールはこれで揃いました。


■3. Fastboot用ドライバインストール
中にあるm6000_setup.msiがドライバですので、ダブルクリックでインストールします。


■4. EchoをPCに接続
EchoをFastbootで起動させ(起動前はPCから外しておく)、USBで接続します。
すると、「新しいハードウェアの検出ウィザード」ダイアログが表示されるはずです。
ここからはめんどくさいのでスクリーンショット取りました。
以下の要領でドライバを認識させてあげてください。








これが表示されたらひと安心。
「次へ」をクリックしてください。


■5. テーマのダウンロード
このリカバリの方法は、不具合を修正するというより、正常なデータ(ROM)で丸ごと上書きしてやるという方法です。
なので、上書きするためのROMが必要になります。
ちなみに、AndroidではそのROMのことを「テーマ」と呼んでいるようですね。

通常は自分でバックアップを取っておいてそれをリストアするのですが、今回初めてSARというツールを知った場合、バックアップなんて取っていないのが普通だと思います。
そんな方のために、ちょっとカスタマイズされた(でもデータ等は初期状態)テーマが用意されています。
個人的には何もカスタマイズされていないまっさらなテーマが欲しかったのですが、見つからなくて…(^^;
その置き場所がここです。

Na'ven Enigma - The Life Master | Supporter of Hear The Echo

いかにも怪しそうなサイトですが、多分大丈夫ですw
ちなみにBGMがうるさいので止めてくださいw

ここから好きなテーマを選んでください。
ぼくは青が好きなので、guy theme.zipを選びました。

で、これをEchoに刺してあるmicro SDカードのどこかに置いてください。(zipのまま)
置く時は、micro SDカードを抜いて、普通にPCに認識させて…といった手順です。


■6. fastbootツール起動
先ほど解凍したSAR-Recoveryフォルダにある、fastbootツールを使います。
コマンドプロンプトを起動して、SAR-Recovery配下に移動してください。
D:\SAR-Recoveryにあるなら、

D: (エンター)

cd SAR-Recovery (エンター)

で行けると思います。
そして次のコマンドを入力してください。

fastboot devices

次のように表示されたら、Echoが正しく認識されています。

? fastboot

次に以下のコマンドを入力してください。
なおこれは内部データ削除コマンドです。
SAR-Recoveryでは正常な状態をバックアップすることもできますが、その際にこのコマンドを使うとすべて消去されて初期化されるので注意してください。

fastboot -w

次に以下のコマンドを入力します。

fastboot flash recovery recovery.img

これでSARを使用する準備ができました。
以下のコマンドでSARを起動します。

fastboot boot recovery.img

これでEchoでSAR Recoveryが起動したはずです。
2画面開いて、フルディスプレイにしてください。


■7. テーマをインストール
ここでは、Volume Upボタンでカーソル上、Volume Downボタンでカーソル下、HomeボタンでOKを意味します。

"Install from zip file"を選択してください。
次に"Choose zip file from SD card"を選択し、後は先ほどSDカードに置いたテーマのファイルを指定してやれば、後はインストールしてくれます。

インストールが完了したら、トップ画面で"reboot Echo now"を選択してください。
すると、悪夢のKyoceraロゴ画面から進み、起動し、ちょっとカスタマイズされたホーム画面が起動するはずです!


■おまけ. バックアップとリストア
正常に起動したら、アプリも何もデフォルトのままです。
一からアプリをインストールするだけで一苦労です。
もうこんな大変な目には二度と会いたくありません。

ということで、今後は定期的にバックアップを取っておいて、いざという時にSARからサクッとリストアしちゃうのが懸命ですよね(^^;
ということで、バックアップ/リストア方法。

基本的に上記の手段でSARを起動するまでは同じですが、fastboot -wを実行したらデータがすべて消えるので実行しないでください。(一度やってしまいました)

SARトップ画面で"Backup and Restore"を選択してください。
後は各々の用途でBackupなりRestoreを選択してください。
それだけですw
バックアップしたら、日付けごとに作られるようです。
非常に簡単なので、定期的にバックアップしておきたいものですね…(^^;
by icemintken | 2012-01-23 21:53 | Kyocera Echo
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